(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ07
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(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ07
代表の諌山です。
江戸時代の有名な儒学者、薬草学、医師、歴史学者である、貝原益軒が健康維持の方法を詳細に書いた「養生訓(ようじょうくん)」
引き続き「養生訓」について気になった点について記したいと思います。
(心の健康について)
「人に対して喜ぶ楽しみ甚だしければ、気ひらけ過ぎて減る。我ひとり居て憂い悲しみ多ければ、気むすぼおれて塞がる。減ると塞がるとは元気の害なり」
私の理解:
・人(家族や友人など)の事で非常に喜んだり、楽しんだりしすぎると、気持ちがそれに発散され、依存して心の安定を欠く。
・かといって、一人で孤独になり、あれやこれや心配事や悲しいことを考えすぎると、気持ちに余裕がなくなり気持ちが八方塞がりになる。
→過度な人への依存もよくない、また孤独もいけない、ということを説いているのかも知れません。
「心静かにして騒がしくせず。緩やかにしてせまらず。気を和やかにして荒くせず。言葉を少なくして声を高くせず。高くわらわず。常に心をよろこばしめて妄りにいからず。悲しみを少なくし、かえらざる事を悔やまず。過ちあらば一たびはわが身をせめて二度悔いず。ただ天命をやすんじて憂えず。これ心気を養う道なり。養生の士、かくのごとくなるべし。」
私の理解:
・騒がしくせず心を安らかにする。リラックスして、自分自身や人に慌てさせることをしない。
・あれこれと無駄話をせず、騒がしい声を出さず、穏やかに笑う。常に心を楽しい状態にキープして、やたらと怒ったりしない。
・悲しいことは考え過ぎない。かえらざる事(戻ることができない過去のこと、判断ミス・失敗など)を悔やまない。自分に間違え(判断ミスや反省すべき点)があれば、一度だけは反省するが、それ以上は後悔しない。
・運命を天に任せて、悩み心配しない(注釈「天命をやすんじて」には、①成るようになる、②安心して任せるの 複数の解釈があると思われる。)
→失敗しても、一度は反省して自分を顧みるが、それ以降はくよくよ考えすぎない、反省しすぎないという記述は含蓄が深いと思いました。
勉強、スポーツ、仕事、人との関係など、人生にはいろいろと失敗はありますが、一度反省し、それ以降は気分をスパッと前向きに変えて今に集中することが大事と説いている気がします。
※一部、読みやすさを考慮して現代の漢字に変換しており、原文とは異なる箇所があります。私なりの解釈・理解を併記しておりますが、読み間違いもあるかも知れませんのでその点はご容赦ください。
参考資料:土曜社 「養生訓」 貝原益軒 著 、貝原守一 校注
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