(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ08
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(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ08
代表の諌山です。
江戸時代の有名な儒学者、薬草学、医師、歴史学者である、貝原益軒が健康維持の方法を詳細に書いた「養生訓(ようじょうくん)」
引き続き「養生訓」について気になった点について記したいと思います。
「すべての事、十分よからんことを求むれば、わが心のわずらいとなりて楽なし。禍もこれより起こる。また、人の我に十分よからん事を求めて、人の足らざるを怒りとがむれば、心のわずらいとなる。また日用の飲食・衣服・器物・家居・草木の品々も皆、美を好むべからず。いささか良ければ事足りぬ。十分によからん事を好むべからず。これ皆、わが気を養う工夫なり。」
私の理解:
・全ての事に対して、完璧さを求めれば、心が狭くなり楽しく感じなくなるし、トラブルの素となる。
・人に対して完璧さを求めて、人の不十分なところを見て、怒り責めれば、心の病になる。
・生活の中で身の回りにある、服や物品、家や植栽なども、完璧な美を求めてはならない。
・ほどほど良ければ、それで良いのであり、完璧さ、100点を求めてはならない。これが心の平穏を保つ工夫である。
「養生の道は、中を守るべし。中を守ると過不及(かふきゅう)なきをいう。食物は飢えを助くるまでにてやむべし。過ごしてほほしいままなるべからず。これを中をまもるなり。物ごとに、かくの如くなるべし。」
私の理解:
・健康を保つポイントは、中間、ほどほどを守ることである。
・「中を守る」とは過度なこと、不足が無いこと。食事は腹八分目くらいが良く、食欲に負け、食べたいままに食べ続けてはいけない。
・「適度を保つ」、いずれの物事も、「ほどほど」が良いのである。
→アリストテレスの中庸の精神、論語の過ぎたれば猶ほ及ばざるが如し ですね。
※一部、読みやすさを考慮して現代の漢字に変換しており、原文とは異なる箇所があります。私なりの解釈・理解を併記しておりますが、読み間違いもあるかも知れませんのでその点はご容赦ください。
参考資料:土曜社 「養生訓」 貝原益軒 著 、貝原守一 校注
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