(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ09
NEWS
(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ09
代表の諌山です。
江戸時代の儒学者、薬草学、医師、歴史学者である、貝原益軒が健康維持の方法を詳細に書いた「養生訓(ようじょうくん)」。
引き続き「養生訓」について気になった点について記したいと思います。
「古人は、詠歌・舞踏して血脈を養う。詠歌はうたうなり。舞踏は手のまい、足のふむなり。みな心を和らげ、身を動かし、気をめぐらし、体をやしなう。養生の道なり。いま導引・按摩して気をめぐらすがごとし。」
私の理解:
・昔の人は、歌(詩)を創作して、これを声に出して読んだり、舞踏をして、元気を出して血行を良くしている。
・舞踏とは、手で舞い、足を踏みならすことである。体を動かし、気持ちを高揚させ、か体を動かして丈夫にする。
・気功や指圧のマッサージによりリラックスするのと同じである。
→ カラオケで歌う、ダンスする、いずれも健康に良いということですね!
「久しく行き、久しく座し、久しく立ち、久しく臥し、久しく語るべからず。これ労働ひさしければ気が減る。また安逸ひさしければ、気ふさがる。気へるとふさがるとは、ともに身の害となる。」
これと似た記述がありました。
「入門に曰く、導引の法は保養中の一事なり。人の心はつねに静かなるべし。身はつねに動かすべし。終日安坐すれば病生じやすし。久しく立ち久しく行くより、久しく臥し久しく坐すは、尤も人に害あり。」
私の理解:
・長時間、活動して歩き続けたり、ずっと座ったり立ちっぱなしであったり、長く眠ったり、ずっとしゃべり続けてはいけない。
・また、ずっと働けば、気持ちが疲れる。一方で、ずっと気楽でぶらぶらと過ごすと、気持ちが塞がる。
・活動量が少ないのも、多過ぎるのもいずれも心身の健康を損ねる。
※一部、読みやすさを考慮して現代の漢字に変換しており、原文とは異なる箇所があります。私なりの解釈・理解を併記しておりますが、読み間違いもあるかも知れませんのでその点はご容赦ください。
参考資料:土曜社 「養生訓」 貝原益軒 著 、貝原守一 校注
CONTACT
お問い合わせ