(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ10+【番外編】
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(歴史偉人伝)貝原益軒 「養生訓」を読んでみたシリーズ10+【番外編】
代表の諌山です。
江戸時代の儒学者、薬草学、医師、歴史学者である、貝原益軒が健康維持の方法を詳細に書いた「養生訓(ようじょうくん)」。
今回が「養生訓」のご紹介の最終回になります。番外編も記載していおりますので、ご参考になれば幸いです。
「病を早く治せんといそげば、かえってあやまりて病をます。保養はおこたりなくつとめて、いゆる事はいそがず、その自然にまかすべし。万の事、あまりよくせんとすれば、かえって悪しくなる。」
私の理解:
・病気の時に早く治したいと思い(手段を択ばず)急げば、逆効果となって病気は治らない。
・保養をしっかり行って、自然の治癒力に任せるのがよい。
・焦る心はかえって病気が悪くなる。
【番外編】
養生訓は江戸時代に書かれた健康維持法で、現代でも通用する内容が多く書かれています。一方で、現代には通じない迷信のような記述も見受けられます。
話題の一つとしてお読みいただけばと思います。
「女人、経水きたる時、頭を洗うべからず。」
→女性が生理の時は、頭を洗ってはならないと書かれています。意味が分からないですね。
「空腹にして生菓食うべからず、つくり菓子、多く食うべからず。脾胃の陽気を損ず。」
→お腹が空いているときに、菓子を多く食べてはいけない。胃腸が痛くなる。
昔、親に言われたことがある気がします。お菓子でなく、ご飯食べなさいという小言でしょうか。
「豆腐には毒あり。気をふさぐ。されども新しきを煮て飪(にえばな)を失わざる時、早く取り上げ、生大根のおろしたるを加え食すれば害なし。」
→豆腐には毒がある。しかし、できたての豆腐を温かく煮て、大根おろしと一緒にすぐ食べれば豆腐には毒がない。どういう意味なんでしょうかね? 湯豆腐に大根おろし、間違いなく美味しい組み合わせです。
※一部、読みやすさを考慮して現代の漢字に変換しており、原文とは異なる箇所があります。私なりの解釈・理解を併記しておりますが、読み間違いもあるかも知れませんのでその点はご容赦ください。
参考資料:土曜社 「養生訓」 貝原益軒 著 、貝原守一 校注
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