【読んで・調べて】アマゾングループ
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【読んで・調べて】アマゾングループ
■アマゾングループの強みの秘密
皆さん、こんにちは。代表の諌山です。
今日はアマゾン・ドット・コムを展開する世界的に有名な「Amazon」グループについて触れたいと思います。
えー、今更ですか、という声も聞こえそうですが(笑)
通信販売のサイトとして利用されている方も多いと思います。便利ですよね!
「配送が早い」「品数が多い」「最安値になるように価格変更している(商品による)」といった利用者のメリットも多いサイトです。
不動産や投資としての側面で見ると驚きの数字が並びます。
・日本国内で約25の巨大配送センター、今後も増加していく。
・日本での投資額は2010年から11年で約4.5兆円(日経新聞23/7/25)
・データクラウドサービス(AWS)が売上の10%を超え日本でも、2023〜27年の5年で日本に約2.3兆円を投資する予定(日経新聞24/1/19)
・2001年3月末の株価0.51ドルに対し、2024年1月28日で159ドル。約300倍!!
図:過去10年の株価の変動
なぜ、アマゾンがここまで成長したのかが気になり、一冊の本を手に取りました。
「アマゾン・メカニズム」 日経BP、谷俊行著、2021年発刊、
アマゾンの経営者ジェフベゾスさんは凄い方ですが、全世界の各組織が常に経営改革をしていることが分かりました。
●イノベーションを組織的に連続して起こす仕組みを内蔵している
●新規事業で失敗しても、担当者の失点にせず、挑戦する風土を醸成
●有力コア事業の幹部が権力を持つ仕組みにしない→規模ではなく「成長度」で評価する。
●エグゼキューション力(事業執行力)とイノベーション力は、相反しやすいことを組織が理解している。
書き出せば際限がないのですが、日本の大企業が過去30年で低成長であったことと比較すると、挑戦と過去の因習の脱却が重要であったことが分かります。
また、米国のアマゾン本社のIR資料を拝見していると、「Long-Term Goal – Efficiently Managing Dilution」という文字を見て驚きました(Q3 2023 Financial Results Conference Call Slides)。
私の理解は、「長期的な成長にゴールを置くこと。そのためには、効果的に手持ちのお金を再投資する。」というものです。
株主は通常毎年の配当を求めますが、同社は創業来、株主配当をしたことが無いのです。
儲けた税引き後の手元資金は、新規事業や成長事業に再投資する。そのためには、配当を求める株主は不要といった強い決意を感じます。
成長している企業の風土や仕組みを学ぶことの重要性を再認識した一冊でした。
※本コラムは著者の個人的見解であり、弊社の正式見解ではありません。また、本コラムは、特定の株式やその関連事業への投資を推奨するものではございません。
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